リモートワークで働くということ
新しい働き方として話題になっている「リモートワーク」。 どのような働き方なのか知らない人も少なくありません。
今回は、リモートワークについて、メリットやデメリット、将来性について見ていきます。
「リモートワーク」とは、会社以外の場所で遠隔的に仕事を行う勤務形態を言います。
広い意味では、フリーランスや自営業の方もこのリモートワークの一種と言えます。
そのほかに、企業に雇用されている社員が自宅など会社以外の場所で仕事を行うケースもあり、会社ごとに上限時間や対象社員など規則が設けられています。
働き方としては、従来より時間と場所が拘束されるケースが主流でしたが、この場所を選ばず自由に働くことができるリモートワークは、新しい働き方として注目されています。
リモートワークは、会社にいなくてもできるもので、成果の評価形態が明確である内容の業務で、時間管理のしやすいものが多く、ITエンジニアやデザイナー、ライター、マーケッター、コンサルタント職などで活用されています。
会社サイドにとっても、経費節減や離職防止などメリットもあるので、導入を検討しているところも増えています。
前述したように、リモートワークでは、働く場所や時間が限られないことが大きなメリットとなっています。
さらに、服装が自由である、化粧や着替えなどに時間やお金をかける必要もないため、働く側に取っても経費削減に繋がるところがあります。
その反面、自宅や公共の場所をオフィス代わりにするため、セキュリティに対する対策が不可欠となります。
サイバー面での脅威だけでなく、資料やUSBの管理、打ち合わせや電話連絡などでも場所を考慮しないといけないため、環境の整備や場所の確保があらかじめ必要となります。 また、連絡のやり取りに対する懸念は大きいです。
すぐに伝えたいことも連絡がスムーズにいかないとトラブルに発展するため注意が必要です。
リモートワークは、通勤時間の節約や家事、育児、介護などとの両立が可能な点などで魅力のある働き方ですが、誰にでも合う働き方とは限りません。
リモートワークで働くことを考える場合、事前に検討していただきたいことをいくつか挙げてみると、
・スケジュール管理、業務の進行等全て自己管理できるか。
・すぐそばに話せる人がいないため孤独になりやすい。
・仕事とプライベートとの切り替えができるか。
・成果主義になるため、評価制度が変わる。
・環境の整備(PC、通信環境、セキュリティ)
などがあります。
簡潔に言うと、今まで会社がやってくれた勤怠管理、評価管理がガラッと変わり、ほとんどのことを自分で把握、管理していかなければならないため、向き不向きが生じます。
この点について十分に検討し、自分にできるかどうかを判断する必要があるでしょう。
しかし、リモートワークは、働く形態が多様化できるため、人材不足が深刻化される将来を見据えるととても魅力のある勤務形態であることは明確です。
そのため、導入を検討したり、すでに活用を始めている会社も少なくありません。
また、総務相もICT利用推進の一つとして推奨しています。
実際に活用していくにあたっては、会社サイドも労働者サイドでも課題はあるものの、働き方の有力な選択肢の一つとして今後も発展していくと言えるでしょう。