キャリア採用で実施される「適正検査」とは
近頃、キャリア採用でも職種に関わらず、新卒採用と同様に適性検査を実施する企業が増えています。
適性検査と言われて、どんな問題が出るのか?どんな準備をしたらいいのか不安に感じる方も多いでしょう。
今回は、適性検査の種類や対策、適性検査を実施する意義についてご紹介します。
適性検査とは
適性検査は大きく分けて「能力検査」と「性格検査」の2種類があります。
- 能力検査
能力検査は、基礎学力や論理的思考などを測る際の判断として活用され、企業は、その結果から募集職種の業務を任せられるかどうかを判断しています。
- 性格検査
性格検査は、主に性格や人物像をいろいろな角度から分析する検査で、企業は、求めている人材か、社風との適合性などを判断するために活用しています。
適性検査の受験方法は、筆記(マークシート)で行われる場合やWebで行われるもの(WEBテスト)などがあり、最近はWEBテストが人気です。
適性検査の種類
適性検査には、いくつか種類があり、それぞれ特性や検査内容が異なります。
出題する企業は、重視したい内容で選んでいます。
- SPIテスト(SPI総合検査)
SPIは、適正テストと能力テスト2種類に分かれています。
適正テストは、約200問の質問に対してYes/Noで答えることで性格を判断するものです。
能力テストは、言語分野と非言語分野に分かれて実施され、問題の内容は、国語や算数のようなもので特段難しいというものではありません。
しかし、問題数が多く時間が足りないといわれますので、問題集などを使って短時間で正確に回答できるように練習しておくことが大切です。
- クレベリン検査
クレベリン検査は、一列に並んだ一桁の数字を、左から順に足し算していくテストで、「処理能力の程度」「性格・行動面の特徴」がわかります。
- 玉手箱
玉手箱は、3分野から構成される「能力検査(計数・言語・英語)」に「性格検査」を合わせた4分野で試験を行うのが特徴です。
企業が適性検査を行う意義
企業が適性検査を行う目的は、転職希望者が企業や部署に適しているか、対象業務を行うための素養があるかを客観的に判断する材料にすることにあります。
企業としては、面接で評価がよかったとしても実際に仕事をしてみると違う・・・というミスマッチを防ぎたい思いがあります。
そのため、同じテストでも企業によって優先する項目や判断基準は異なりますから、結果は、同じでも企業によっては、採用される場合もあれば不採用になる場合もある、つまり企業との相性があるということを理解しておきましょう。
適性検査を行うからといて過度に気負ったり不安に感じることはありません。
性格検査では、ウソをつかずに素直に答える、能力検査は対策本などでしっかり準備して望むことができればそれほど怖いものではありません。 自信を持って検査に臨んでください